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発電機によって発電した電力を貯めておき(蓄電・充電)、その貯めた電力を必要に応じて引き出して使うために、バッテリー(蓄電池)を用います。通常は、バッテリーとして鉛蓄電池が用いられます。これは、自動車などに使用されるカー・バッテリーと同様の形式のもので、鉛の電極と希硫酸電解液から構成されており、一般的に広く用いられているバッテリーのタイプです。 鉛蓄電池のバッテリー電圧は、通常6セル構成のDC12V仕様であるため、自動車においても、また、自然エネルギー発電システムにおいても、DC12V系や、12Vの倍数であるDC24V系やDC48V系のシステムとなります。 自動車の場合、エンジン始動後はオルタネータ(発電機)によってほぼ必要十分量の発電が得られますので、バッテリー(蓄電された電力)が必要とされるのは、エンジン始動時の瞬間(クランキング時)のみであり、負荷が大きくてオルタネータの発電量だけで賄いきれないごく短時間においてのみ、バッテリーに蓄電された電力が消費されますので、バッテリーは常にほぼ満充電された状態で運用されます。このように、充電と放電が同時進行しているようなバッテリー運用方法を「フロート利用」と呼びます。自動車のようなフロート利用においては、バッテリーが常にほぼ満充電された状態での運用が前提であるため、自動車用バッテリーに求められる性能のうち、もっとも重要視されるのは、エンジン始動時の瞬間的な大容量の放電性能(クランキング性能)のみとなります。 一方、自然エネルギー発電システムの場合、発電と放電のタイミングにズレ(時差)があるのが普通であり、例えば太陽光発電により日中発電してバッテリーに充電・蓄電しておいた電力を夜間照明用電源などとして使う場合や、晴天が続く期間に蓄電しておいた電力によって、曇天や荒天が何日間も続く期間の電力を賄う場合もあります。このように、充電と放電に時差があり、充電と放電を周期的に繰り返すバッテリー運用方法を「サイクル利用」と呼んで、自動車などのフロート利用とは区別しています。 鉛蓄電池は、放電する度合い(=放電深度)が大きいほど、受けるダメージが大きく、寿命期間が低下しますので、放電深度が大きくなるサイクル用途向けには、サイクル用途向け専用のバッテリーを用います。サイクル用途向けのバッテリーのことを「サイクル・サービス・バッテリー」や「ディープ・サイクル・バッテリー」などと呼んでいます。