太陽電池の基礎知識(仕組み・構造など)その2

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ソーラーパネルや、バッテリー、インバーターなど太陽電池を使った太陽光発電の基礎知識や仕組みを紹介しています。
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太陽電池

太陽電池についてその2

太陽エネルギー 1.太陽エネルギー
太陽電池 2.太陽電池
太陽光発電特徴 3.太陽光発電の特徴
太陽光発電システムの構成 4.太陽光発電システムの構成
太陽電池の設置角度と方向 5.太陽電池(ソーラーパネル)の設置方向と角度
期待発電量と使用可能電力量 6.期待発電量と使用可能電力量
     

4.太陽光発電システムの構成

 

 太陽光発電システムの一般的な機器構成は、大きく分けて、独立電源型と系統連係型の2種類がありますので、それぞれについてご紹介します。

◆代表的な独立電源システム◆

独立電源系システム

 発電した電力をそのまま自家消費し、外部、すなわち商用電力からの電力補給を受けずに運用する自給自足的な運用方法で、商用電力と電気的な接続を持たないことから「独立電源システム」と呼ばれるシステム運用形態です。

 発電している時間帯と電力を消費する時間帯に時差がある場合が多いので、独立電源システムの多くは、バッテリー(蓄電池)を備えており、発電した電力をいったんバッテリーに蓄電して、必要に応じてバッテリーから放電して電力を使う形態となっています。

 小規模なものから大規模なものまで多種多様であり、小さなものとしては太陽電池を利用した電卓や時計なども独立電源システムを利用した機器のひとつと呼べるでしょうし、大規模なものとしては、商用電源の無い無電源地帯における山小屋や別荘、研究設備や防災設備などの電源としても用いられています。商用電源とは無関係ですので、災害などで商用電源が停電した際にも独立して運用できます。

(1)チャージコントローラー
 バッテリーの過充電防止のために、太陽電池とバッテリーの間にチャージコントローラーと呼ばれる充電制御装置を配置します。現在のチャージコントローラーは、PWM制御方式を採用しており、バッテリーの充電状態(すなわちバッテリー電圧)に合わせて、充電回路を高周波で断続的にON-OFFして、充電される電流量を調節しています。
チャージコントローラーは、使用する太陽電池の最大動作時電流値を満たす容量のものを選定します。
 効率的なバッテリー充電には、周囲温度による充電電圧の補正が必要で、各メーカーのチャージコントローラーには、温度補償機能が標準で、あるいはオプションパーツとして提供されています。

チャージコントローラー製品ページはこちら チャージコントローラーのページへ




(2)バッテリー
 ディープサイクルバッテリーを使用することを推奨しております。バッテリー容量の目安としては、太陽電池の最大動作時電流の10〜20時間分くらいがお勧めで、例えば、使用する太陽電池の最大動作時電流が5A(アンペア)である場合には、50〜100Ah(アンペア・アワー)程度のバッテリー容量を確保しておくと良いでしょう。

ディープサイクルバッテリー製品ページはこちら バッテリーのページへ


(3)DC-ACインバーター

 バッテリーは、直流電源ですので、負荷として交流機器を使用する場合には、DC-ACインバーターによって、直流(DC)を交流(AC)に変換します。
 バッテリー電圧に適合した直流用負荷を使う場合には、DC-ACインバーターは不要です。現在では、カー用品などとして、数多くの直流負荷製品が利用できますので、事前に検討しておくと良いでしょう。
DC-ACインバーター製品ページはこちら インバータのページへ
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◆代表的な系統連係システム

系統連係システム・住宅用など

 発電システムが商用電力と電気的に接続されており、発電した電力は自家消費するとともに、もし電力が不足する場合には、通常通り電力会社から電力を購入する運用形態で、電力会社の電力系統に接続した運用方法であることから「系統連係システム」と呼ばれています。

 また、発電して消費しきれずに余った電力を電力会社に売却(売電)することを逆潮流と呼び、特に売電が可能な系統連係システムのことを「逆潮流有り系統連係システム」と呼んでいます。必要に応じて商用電源と電力をやりとりしますので、バッテリーを備える必要が無いのが特徴です。

 ここ数年、住宅用太陽光発電システムとして広く認知され普及が進んでいるのが、この「逆潮流有り系統連係システム」です。商用電源との連係システムですので、災害時などの停電には弱く、このためバッテリーをバックアップ電源として併用し、独立電源のメリットを取り入れたシステムも注目されるようになってきました。

 
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5.太陽電池(ソーラーパネル)の設置方向と角度

   太陽電池は、受光面に受ける日射量に応じて発電量が変化しますので、太陽電池面に対して、出来る限り直角に太陽光が当たるように設置することが理想です。太陽電池を設置する方角は、(北半球においては)南向きに設置します。

 太陽高度(水平線と太陽のなす角度)は、通年で変化し、夏季は高角度、冬季は低角度になりますので、季節に合わせて太陽電池の角度を変化させることが理想ですが、通常は固定設置となります。
太陽電池の設置角度の考え方(理想の設置角度の求め方)には2種類あり、ひとつは、年間の総発電量が最大となるような設置角度で、もう一つは、年間の最低発電量時(主に冬季間)の発電量が最大となるような角度です。

 系統連係型の太陽光発電システムの場合は、年間の総発電量が最大となるような角度に太陽電池を設置します。この場合、通常は10〜40度くらいの角度になり、この範囲内においてそれほど大きな差はありません。

 通年運用する独立電源システムの場合は、システム全体の大きさ(太陽電池容量やバッテリー容量など)をもっとも発電量が低下するボトム期に合わせて設計しますので、年間の発電量が最低となるような時期に、もっとも発電量が多くなるように太陽電池を設置します。この場合は、30〜60度の比較的高角度になります。特に高緯度地域や降雪地域では、冬季間の日射量がもっとも不足しがちになりますので、太陽高度の低い冬季間に合わせます。このため、太陽電池の設置角度は60度と高角度になります。(高角度で設置することで、積雪の影響を受けづらくなるメリットも得られます。)
 ただしこの考え方は、あくまでも事業用途等での実用電源システムの場合に適用される理屈であって、一般の方がパーソナルユース目的で太陽光発電システムを運用するような場合には、高緯度地域や降雪地域の場合であっても、それほどシビアに考える必要はありません。

 太陽電池に傾斜をつけることで、汚れや堆積物を降雨時に洗い流す作用が得られますので、太陽電池を水平(0度)に設置することは避けた方が良いでしょう。
 
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6.期待発電量と使用可能電力量

   実際に太陽電池で発電できる電気の量は、太陽電池の設置方向や設置角度、設置する地域や季節、によって大きく変化しますので、発電量を正確に予想することは困難なことです。
 事業向けの本格的な実用電源システムの場合には、各地域の実測日射量データを用いて期待発電量を求めますが、一般の方にはやや敷居が高い作業です。

そこで、ごく大雑把に簡略化した方法で独立電源システムの場合の期待発電量を求めます。
 
  まず前提として、太陽電池は南向き、水平角度30度程度に設置してあるものとします(ほぼ理想設置)。日本国内における平均的な1日あたりの日射時間は、およそ3〜4時間程度です。次に太陽電池の性能表で、最大出力時動作電流の項目を参照し、太陽電池1枚利用の場合はその数値を複数枚並列に接続する場合は、合計した値を採用し、1日当たりの平均日射時間をかけ合わせると、1日あたりの平均的な発電量[Ah/day]を求めることが出来ます。

 北海道および本州の日本海側のような降雪地地域の場合、冬季間の日射時間はぐっと小さくなり、1日あたりの平均日射時間は、1.5〜2.5[h/day]程度になりますので、その点は予め考慮しておきます。

 ただし、実際の太陽光発電では、上記計算のようなカタログスペック通りの発電を期待することが困難で、太陽電池表面の汚れや理想設置角度からのズレ、製品 の個体差、経年劣化など、様々な要因により発電量が低くなります。また、実際に「使用可能な電力量」となりますと、バッテリーの充・放電効率や、DC-ACインバーターの変換効率なども影響してきますので、さらに低い値となります。

 上記のような理由から、最終的に(実際に)使用可能な電力量は、最大出力時動作電流[A]×平均日射時間[h/day]より求めた値の半分くらいになります。

例) 太陽電池NE70-E3Hを1枚使用した場合について

 カタログより太陽電池「NE70-E3H」の最大出力時動作電流は4.43[A]であることから、この値に1日あたりの平均日射時間である3〜4(時間)の数値を掛け合わせ、その数値を半分にします。(すなわち最大出力時動作電流の値の1.5〜2倍くらいの値になります。)よって、一日あたりの実際に利用可能な電力量は、およそ6.6〜8.9[Ah/day]となることがわかります。

〈文/画像:太陽電池について…著作:株式会社ノースパワー〉
 
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